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WING ESSAY
DENTAL WING Co.,LTD
−2010年 第9号−
☆酷暑の毎日、皆様お元気にお過ごしですか?
お盆を過ぎたころから、朝夕吹く風にほんの少しですが秋の気配を感じられるようになりました。
9月9日は、五節句最後の「重陽の節句」を迎えます。
お酒に菊の花を浮かべ延命長寿や邪気払いを願います。毎年ささやかに頂いていますが、古来の風習とは言
え何か風情を感じます。皆様も是非いただいて下さい。飲めば飲むほど延命長寿と邪気祓い。これは、私の勝
手な解釈です!
☆さて、「食育」という言葉はすっかりお馴染みになりました。2005年に議員立法で作られた食育基本法ってい
う法律です。私たちの歯科でも時々耳にするようになりましたが、歯科ではよく噛むこと、学校では農業体験、栄
養士はカロリー計算とそれぞれの立場からのアプローチがあることはいいのですが、この法律の根幹は「8歳ま
でにきちんと家庭の食卓で躾をする」ことだそうです。
「いただきます」に始まり、食べる姿勢、箸の使い方、食べ物を残さない、「おごちそうさまでした」など細かく躾け
ることがこの法律の根幹なんですね。
何よりもそこには家族の集まりがあります。会話があります。最近は、孤食といって一人で食べる児童が多くなっ
ているとか。家族と一緒であっても、TVゲームをしながら食べる、本を読みながら食べる、頬杖ついて食べるな
ど食事の取り方そのものが乱れているんです。
小さいときからこんな状態ですから、家から一歩出て人との交わりの中で注意されたり指導されたりすると、すぐ
切れるんです。最近の子はって言う前に、これってまずは親の責任であることを痛烈に反省すべきではないでし
ょうか。
ドイツの先哲、ビスマルクは次のような言葉を残しています。「私はドイツの母親、ドイツの夫人の家庭的な伝統
の中に、我々の政治的未来に対する、我々の築くいかなる要諦にも増して、確固たる保証を見る。」
母親が家庭でどういう教育をしているかがドイツの未来を保証するという意味です。一家の習慣、教養などが一
人の人間の根幹をなすことを教えています。
古来から、私たちの国は父のことをお父さん、母のことをおかあさんと言い続けてきました。お父さんは、外に働
きに出かけて稼ぎで家族を育むから、尊い人なのでおとうさん。母さんは、どんな時もいつも太陽のように明る
く微笑んでいるから、おかあさんと呼ぶそうです。尊い人と、いつも明るく微笑んでいる二人が揃って食卓を囲む
ことがどんなに大切か本気で考えさせられる時代になりました。
【今月出会った本の一節より】
☆野球というのは、失敗のスポーツだ。
バッターは3割打てば好打者、と言われるくらいだから、残り7割は失敗。もちろん、成功率が高ければ高いほど
スター選手になっていく。失敗を自分の肥やしにできる−極端に言えば、「毒を食べさせられても栄養にする」と
いうぐらいの人間でないと、プロ野球で名を成すことはできない。僕はそう教えられて育った。
何か失敗をしたとする。そこで「あ、失敗した」ですませるのではなく、「こういうミスをしたけれども、このことがわ
かった」、あるいは「ここを直せば、俺はこうなれるんじゃないか」と考え、もう一度スタートラインに立つ。謙虚な
気持ちで自分を見つめ直し、再度スタートラインに立てるかどうかが、失敗を繰り返すか否かの分かれ目になる
だろう。
僕は決して強い人間でも、優れた人間でもない。僕を取り巻く人たちの影響を受け、人に頼り、人に教わりなが
ら、今の自分を構築してきたのだと思う。「よし、これを続けよう「と思っても、本当に最後まで貫くことができるの
か。必ずやり通す強い意志を自分が持っているとは、正直思えない。弱い自分が、ひょいと顔を出しても不思議
ではないのだ。
だから、「よし、これをやろう」と思いながらもできなかった−そんなときは、一度仕切り直して「前はやり通せなか
ったけど、もう一回やってみよう」と考えることにしている。人間、誰しも弱い自分がどこかにいる。どんなに強い
意志の持ち主でも、どこかで少しはそれが揺らぐことがあるだろう。
弱さを持つのは、恥ずかしいことではない。弱さを自分で認め、もう一度時を移さずして、「よし、今日からまたこ
れをやるぞ」と再スタートさせることが大切なのだ。
〔書名:原点 勝ち続ける組織作り 著者:原 辰徳(巨人軍監督) 出版社:中央公論新社〕
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